2012年9月5日水曜日

15日目(09/05) 喋れないからこそ、見えてきたもの

 ども、<(_ _)> 留学初心者、大学1年生のゆってぃこと、黒旧式ラジオゆってぃです。
 今は仁川のホテルを離れ、帰国のために仁川国際空港の出発ロビーに来ています。
 出発までもう少し時間があり、空港のwi-fiが整っていることもあるので、せっかくなのでブログを更新しようと思います。

 私はもともと、「大学生になったら、絶対に留学しよう!!」
という、いわゆる強い意志を持った人間ではありませんでした。それよりも、
 「大学生になっても、留学なんていう苦しいことはしたくない、もっと楽して過ごしたいもんだ」
と軟弱なことを考えていました(-.-)
 
 そんな自分が韓国に短期留学をしようと決めたきっかけは、やはり金先生の存在抜きには語れません。


 ↑ これは留学初日に、バスの中で説明をする金範洙(キム・ボムス)先生、意外と先生の写真って撮っていないものですね… なんとか探し当てました。
 
 自分か金先生と出会ったのは今年の4月、たまたま取った韓国語の授業を担当していたのが金先生でした。

 その時、金先生が言っていたことは、「韓国語を一生のものにしよう」と言ったことでした。

 もともと、あまり第二外国語は本格的にやってみようとは考えていなかったのですが、金先生の話を聞いて、一度、韓国語を本格的に勉強してみようと思いました。

 そして、夏休みに短期留学の話をいただき、自分をたたき直す機会にしようと思って、参加を決めました。
 1年生なのに留学、そして韓国語を勉強し始めてまだ3か月足らず、今思えば本当に無謀なことと言えるかもしれませんでした。
 また出発直前に発生した、日本と韓国の関係の急激な悪化、正直、日本人が韓国に行けば石の一つでも投げられるのではないか、と本気で心配したりもしました。

 この2週間、さすがに石を投げられることはありませんでしたが、異国で言葉が通じず、右往左往したり、先輩に頼りきりになってしまうことは、正直とても歯がゆいことでした。

 それでも、異国にいった価値は十分にあったと思います。

 私はこのプログラムに出ているとき、文化放送(ラジオ)の「吉田照美 ソコダイジナトコ」に、レポーターとして参加しました。
 その時私は、韓国で「日本人留学生です」と書かれた名札を付けて、歩いていても、全く不快な気分になることはなかった、とレポートしました。
 
 これだけでも、日本で見たニュースと比べると、意外だと思われるでしょう。
 
 だけど、それだけではないのです。
 
 ろくに韓国語を喋れない自分は、現地のコンビニでの買い物にも非常に苦労しました。
 向こうも、日本人留学生が入ってきて、おそらくは面倒な客だと思ったことでしょう。
 挨拶もままならない自分でしたが、勇気を出して、店を出るときに、出来るだけ笑顔で、
 「カムサハムニダ」と、物を買えた感謝を伝えようと思いました

 すると、お店の人も、笑顔を浮かべて言葉を返してくれるのです。
 (その返す言葉を聞き取ることが出来ないほど、韓国語の力がない自分ですが・・・)

 そして金曜日に出演したラジオでは、髙橋優さんの「福笑い」と言う曲をかけてもらいました。
 この曲の一節なのですが、
 「きっと世界の共通言語は 英語じゃなくて笑顔だと思う」
 この一節を今回の短期留学プログラムで、ひしひしと理解しました。
 
 ただこうした経験をすると、だんだん欲が出てきます。
 「もっと現地の言葉を使ってコミュニケーションが取れるようになりたい」
 「あのとき伝えられなかったことを、伝えられるようになりたい」
 そんな思いが、これから言語を学んでいく上で、大切なモチベーションになっていくと思います。
 

 よく先輩の口から聞かれた言葉の中に、「1年の内に留学に行くべきだった」というものがあります。時間的な余裕の多さもそうだと思いますが、自分はそれ以上に「現地の言葉を喋れないからこそ、見えて来るもの」が発見できるからじゃないかとも思っています。

 自分は、このプログラムに参加することで、韓国語、韓国文化の勉強だけではなく、このようなことを学ぶことが出来た、貴重な機会だと思っています。
 そして、またいつの日か、韓国に還ってくると思います。

 その時は、このブログを見てくれている人に、頼もしい先輩としていられたなら、と思って、日本でも勉強していこうと思います。

 最後までこのブログを読んでいただき、ありがとうございました。

 (でもまだまだ韓国のいろんな情報や写真が山ほど残っています!
 まだまだ更新するので、もう少し私とお付き合いよろしくお願いします。<(_ _)>)